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欧州の王侯貴族の需要を担った最高級磁器の一つ、
柿右衛門様式の名品です。
ふくらみを帯びた胴部からすらりと立ち上がる頸部、
そして流麗な注口と把手の造形には、
実用性と装飾性が高度に調和しています。
乳白色の磁肌に精緻で鮮やかな彩色が映え、
正面には吉祥の鳳凰が舞い、
背面には豊穣と子孫繁栄を象徴する
柘榴文が端正に配されています。
この種の立体物は焼成時の歩留まりがきわめて低く、
現存作例も希少です。
特に把手や注口に傷や直しを伴うものが多い中、
本作は望むべくもないほど
良好な状態を保っています。
本来の共蓋は失われていますが、
口縁部には釉薬が施されているため、
蓋がなくとも自然で調和の取れた姿を示しています。
類似品が戸栗美術館に確認できます。
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天平堂 - TENPYODO -
092-710-6657
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