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経年による木の柔らかみが、溌剌とした幼児の身体を思わせる、木彫の十二神将立像です。
ちょっと上を向いた、聞かん気の表情も愛嬌があり、笑みを誘います。
頭上に頂く十二支獣は、東大寺の十二神将像の頭上獣と比較すると、寅、よって本像は寅神かと思っております。
状態は、ご覧の通り、右肩、左腕と欠失しております。また鼻先に補修が入っておりますが、これは、時代を経た木彫が、伝来時に大切にされた証だと考えます。もともと胡粉の上に、彩色が施されており、現在も所々確認できます。不安定ですが、自立します。両足裏にホゾ穴があるので、割合簡単に台に設置することは可能です。
画像右は、ライトアップせず、部屋の自然光で撮ったものです。
手取りは軽く、体奥を深くとった造形、木目を考えた木取りなど、時代は室町末から江戸前期かと考えます。
像高21.5cm 箱なし
税・送料込みです。
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