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半蔵門ギャラリー 浮世絵『岩戸神楽ノ起顕』  

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かの有名な天岩戸の日本神話の浮世絵、三枚続です。
天岩戸の浮世絵は何種類かあるのですが、十年前、明治古典会の七夕古書大入札会にも出陳されており、目録には「三代豊国画 安政3 三枚続」とあります。

『原色浮世絵大百科辞典 第四巻』に次のように書かれています。
「天岩戸(あまのいわと)正式には天の石屋(いわや・窟)戸(ど)の物語。天照大神が弟須佐之男命のはなはだしい粗暴を怒り、天の石屋戸に隠れ籠ったため天地暗黒となり、諸種の悪神が跳梁する。これを憂えた八百万の神々が天の安(やす)の河原に集まり、智者の思金(おもいかね)の神が、常世の長鳴鳥(ながなきどり・鶏)を鳴かせ、岩戸の前で神々に囃(はや)させて天宇受売命(あめのうずめのみこと)に乱舞させ、大神が怪しんで少し扉を開けて覗いた時、大力の天手力男命(あめのたちからおのみこと)が、岩戸を引き開け大神を外へ招致して再び世は明るくなった、という『古事記』にある話が最も一般に知られる。・・この趣を見立てた歌舞伎もあり、絵画化されている。」

状態については、入手時、素人が剥がした状態で、スレや破れなどがありましたので、表具屋さんに出し、飾ることを念頭に、一枚ずつ裏打ちしてから、三枚を一枚仕立てにしました。額装は両面テープで留めています。ヤケもあると思いますが、飾って十分お楽しみいただける状態だと思われます。

子供の頃、絵本で読んだきりだったので、この浮世絵の入手を機に、読み返して(*)みると、日本の神々は、明るく、親しみやすく、おおらかで、ほっといたします。今だったらポリコレでアウトでしょうか。今の日本、天照大神様が石屋戸にお隠れになってしまわれた状態なのではないかしら、どなたか引っ張り出してくださらないか、と思ってしまいました。
額:79.5 x 40.5 cm


印について『原色浮世絵大百科事典 巻第三』より
・「森治」の文字の見える印は、森屋治(次)兵衛 もりやじへい 江戸は馬喰町二丁目にあった版元で、「幕末の代表的な錦絵・草双紙の版元であるが抱えの版木屋職人に良工少なく「森治の悪彫り」といわれた」とあり、むべなるかなと。

・丸印は、改印と呼ばれるもので、浮世絵版画の刊行の際に検問を受けた証(あかし)です。

・小ぶりの印が縦に二つ押されているものは「改印と年月の双印の時代(嘉永六年〜安政四年)」で、「刊行年(十二支)と月の楕円形印と「改」印の二印時代」ということで、印からみると、巳年六月、と読むようで、そうすると安政四年になるのかもしれません。


『古事記』 全訳注 次田真幸(つぎたまさき) 講談社学術文庫
『日本書紀』全現代語訳 宇治谷孟(うじたにつとむ)講談社学術文庫


価格は、送料・税込みです。
50,000円


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