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把部と鈷部の比率など、その形状から平安時代後期まで上ると考えられる独鈷杵です。
把部の摩耗が著しく、長期にわたり実際に修法で使用されてきたものと思われます。
独鈷杵は金剛杵の一つで、
「金剛杵は、梵語で跋折羅(バジラ)といい、杵形の把の両端に鈷(きっさき)をつけたもので、古代印度の武器にその源流をもつ。密教では金剛杵が本来持っている武器性でもって、心中の煩悩をうち砕き、仏性を顕現せしめる意味で用いる。」
『日本の美術#282 密教法具』
把部の中央に張りのある鬼目(きもく)を四方に配し、その左右に二条の紐帯でくくった、間弁入重弁八葉の蓮弁帯を廻らせます。黒光りする肌には、使用痕、緑青、また手擦れしにくい把部と鈷部の間などには鍍金が認められます。
手取りは、細身の見た目と裏腹にずしりとして、あらためて密教法具であることを思い知らされます。三鈷杵や五鈷杵に比べ、時代の上る独鈷杵は目にすることが少ないように感じられます。
総長:15.2cm 箱はございません。
参考画像は平安時代(12世紀)のものです。
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