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半蔵門ギャラリー 行信願経『瑜伽師地論』  

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「所謂行信願経として著名な奈良写経である。その巻末に付された神護景曇元年(767)九月五日の奥書によれば、この経は大法師行信が国家、四恩のため、さらには群生済度のため発願したもので、法華経、金光明経、大般若経、瑜伽師地論合わせて二千七百巻を書写しようとしたが、途中行信が死去し、弟子孝仁等が先師の意志をついで完成させたものである。」
『唐招提寺古經選』所載の行信願経(参考白黒画像)の解説より

該経は『瑜伽師地論巻第五十七』で、参考画像の『唐招提寺古經選』所載のものは『瑜伽師地論巻第五十五』です。筆蹟からもこの二つは同筆と考えられます。

状態は、虫喰いが甚だしいのですが、ご覧の通り、裏打ち紙の色がよくあっており、目立ちません。もっとも虫喰いは、「虫喰経」(『植村和堂コレクション 古写経』)とも呼ばれる行信願経の特徴でもありますので、お愉しみいただければと思われます。
普通写経は一行あたり十七文字ですが、本紙は、一行に一文字の行等々、一行あたりの文字数が変化に富んでおります。掛物として見た時、画面構成の面白みもあります。

表装は、上下は渋く、中は荘厳を意識し煌びやかに、本紙の周りはアクセントに明るめの茶の高野裂を巡らせました。金軸も渋目のものをあわせました。

写経生による整斉とした所謂奈良朝写経とは一線を画するものです。筆圧までも訴えてくるような、書き手の強い意志が感じられる書きぶりです。僧侶の手によるものではないか、行信その人を知る僧侶による、行信僧都に対する思いが込められた写経ではないか、などと勝手に思っております。
軸:100 x 61 cn 本紙:26.2 x 50.3 cm

どうもありがとうございました
 


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