骨董をもっと身近に fufufufu.com
初めての方 全商品 ログイン 新規登録
 検索/品名  価格 円~ 円  ジャンル

半蔵門ギャラリー 岡寺葡萄唐草文宇瓦  

お店紹介

店主紹介

その他の商品

御売約
※画像をクリックすると、大きな画像が表示されます。
     
 
葡萄唐草文について、
「唐の唐草文のなかでも特に西域の香りの高いものは葡萄唐草文様・・遠くはアッシリアにはじまり、ギリシア、ローマからシルクロードを通って東洋に波及し・・中国での初見は北魏の雲崗や龍門の石窟にみられ、パルメット唐草文に葡萄の房を組み合わせた形であったが、随唐時代には写実的な葉や蔓までもあらわした葡萄唐草文が流行する。これは瓦塼文様にも採用され、唐の長安大明宮の塼や統一時代新羅の瓦文様にすぐれたものが多い。わが国では、奈良・岡寺を中心に大和盆地南部のごく限られた寺院で瓦文様として採用されている」(*)

「岡寺は飛鳥寺の東南の丘陵に位置した山岳寺院であるが、同寺は持統天皇三年(689)に薨ぜられた皇太子草壁皇子の宮を寺とし、義淵(***)を創立者としている」(*)

このように希少な葡萄唐草文宇瓦で、さらに岡寺址出土の、
「宇瓦は瓦当面を上下二分し、上帯にはあらい線鋸歯文を、下帯には均正葡萄唐草文を飾っている。葡萄唐草文には大きく三種あり、その一は房と花とを交互に配し・・その二は房と葉を交互に配し、その三はつぶらな房のみを配した形で・・」(*)とあり、
本宇瓦は「その二」に該当し、上を向いた粗い房と、下を向く先の尖った葡萄の葉の一部が確認できます。

『日本の美術』に載っている岡寺宇瓦の画像は本瓦とは趣を異にしますが、京大の古瓦図録に同範と思しき画像を見つけたので、参考画像(**)としました。

サムネイル画像は、瓦当面が垂直になるように下に台をかませて撮影しましたが、画像左と画像右上は、台を置かず、直に置いて撮影したものです。

いさぎよく割れた宇瓦は、瓦窯址に残されたのでしょうか。おかげで岡寺宇瓦の、きりりとしたキャストの往時の姿が、手にとってお楽しみいただけます。

瓦当面残存高:約6.5cm 幅:16cm 奥行:10cm 箱なし

*『日本の美術 古代の瓦 No.66』
**『京都大学所蔵古瓦図録 I (山野道三コレクション)』
***義淵(?〜728)
「法相宗の僧。大和(奈良)高市郡出身。元興寺の智鳳(ちほう)に師事し、唯識を学ぶ。内裏に出仕して代々の天皇に近侍し、天智天皇より岡本宮を賜り、竜蓋寺(りゅうがいじ・岡寺)を創建・・奈良仏教の隆盛を支えた行基、道慈、玄昉、良弁などの門下を輩出」
『大法輪 仏教人物事典』

どうもありがとうございました。

 


Copyright (c) fufufufu.com All rights reserved.