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半蔵門ギャラリー 木彫不動明王立像  

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像高15.5センチほどの作行きの素晴らしい木彫不動明王立像です。

圧倒的な体奥の深さ、全身のバランス、力漲る安定感ある造形です。
細部を見ていくと、不動明王の約束事、横皺三条を額に刻み、うねるように眉根を寄せ、眉尻にかけては強くつり上げ、鷲鼻のように鼻梁が弧を描く鼻は太く、顔の中央で存在感を発っし、口は口角を下げ固く結び、張りのある頬から口元、顎へと続くフォルムも肖像彫刻のようです。

「像容は、大きな頭部と太造りの体躯に充実した量感がある。頭部は巻髪も大きく渦巻く華やかなかたちにつくり、眉はうねりながら伸び、天地眼もこれに応じて抑揚をもって吊りあがり、小鼻は左右に張り、強く結んだ口元も力強い。頬から顎にかけての肉どりにも生彩がある。体躯の肉付けも、胸奥、腹奥ともに厚く、裾に刻む衣文も簡潔に流れて安定感がある。十三世紀後半頃の造像と考えられ」(*1)

上記は、全体のバランス、顔貌などよく似る、像高29センチの鋳造不動明王立像の解説です。その解説は本像にほぼ当てはまります。木造と鋳造の差はありますが、本像も鎌倉時代まで上るものと考えてよいかと思われます。

状態は、右足首から下先端、左足先、裳裾の先端が別材にて補修されています。裾の補修は、年輪の木目を考慮した木取りとなっています。

不動明王を「信ずるものは、諸願成就はもちろんのこと、災害を除き、怨賊を降伏しまた財宝を得るなどの功徳があると解かれている」(*2)守り本尊となっていただけるような仏様だと思われます。
白木の台と箱を誂えました。

*1『茨城彫刻史研究』後藤道雄著 中央公論美術出版 126頁

*2『仏教美術の基本』石田茂作著 東京美術

これは仏師の方のコレクションと聞いております。数体入手いたしましたので、順次ご紹介してまいります。残欠ばかりですが、どれも、昔の仏師、仏道に入られた方、による作だと感じさせる仏様です。同時に、コレクションされた仏師の方は、ここを評価されたのかしら、と考えさせられる仏様でもあります。
 


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