骨董をもっと身近に fufufufu.com
初めての方 全商品 ログイン 新規登録
 検索/品名  価格 円~ 円  ジャンル

半蔵門ギャラリー 千体地蔵三体  

お店紹介

店主紹介

その他の商品

※画像をクリックすると、大きな画像が表示されます。
     
 
頭部から台座まで一材、像高3.5センチほどの、丁寧な造りの、かわいらしい木彫地蔵菩薩立像です。
三体とも、背面以外、頭頂から前面、厚く煤をかぶり、ところによっては黒光りしています。それでも煤の下の顔貌が感じられ、部分的には見えるようで、兎に角、可愛らしい仏様です。時代は、その造りから、鎌倉から室町にかけて造られた千体地蔵、材は桧だと思われます。
筒形台座下の木の小片は入手時のもので、安定も良く、素朴なつくりで、お地蔵さまによくあっています。

説明はそれぞれ、画面に向かって左・中・右、の順で、拡大鏡を使用してみたものです。

「左」
三体のうち一番頭部がまあるく大きく、胸厚もあり全体に身体の厚みがある童子体型。垂下する右手は、一番外側の親指と、その他の指数本の表現が見てとれる。鼻があるような・・顔貌ははっきりしないが、両耳が棒状に造られている。背面両肩に、小孔があり、頭光を背負っていたことが判る。筒形台座上の「ハ」の字に開く足は、煤が積もりはっきりしない。両袖、背面にかけて、袈裟の条の墨が見てとれる。下塗りの胡粉が見えるところもある。
像高 : 3.5 cm

「中央」
頭部はやや四角で、腹部を突き出した童子体型。厚い煤の上から、顔の中央では鼻が細い棒状に見え、また両耳朶、特に左の方は垂れ下がっているのが分かる。垂下する右手の先は、煤が落ちたのか、先端が気持ち擦れ落ちたのか判然としないが、屈臂する左手には、こんもりと、宝珠と分かるものを持つ。頸の付け根、左右に、頭光の跡の小孔がふたつ確認できる。筒形台座状に、細い棒状の足をやや広げて立つ。両袖に、袈裟の条の墨と赤色顔料みえる。
像高 : 3.5 cm

「右」
ほっそりとした姿。顔貌は、中央に点のように鼻先が表現され、また口に赤色顔料が見え、光線を当てると、墨で描かれたにっこりとした目が見える(ように感じられる。)垂下する右手先の小ぶりな掌には、指の表現が数条見える。その手の先の袖端をやや欠失する。背面両肩に頭光をさした小孔ふたつあり。筒形台座上の両足のかすかなふくらみは、厚い煤の上から確認できる。袖の外側を縁取る墨による袈裟の条がよく残り、その条の間に赤色顔料が見える。背面に虫損の跡あり。
像高 : 3.8 cm

並んだお姿があまりに可愛らしく、三体一緒によろしくお願い申し上げます。

 


Copyright (c) fufufufu.com All rights reserved.