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半蔵門ギャラリー 均正唐草文軒平瓦  

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周縁の一部を欠失するのみの、状態の良い、美しい、均正唐草文軒平瓦です。

瓦当は、内区を一条の界線で囲むだけで、外区の珠文帯等ないため、唐草文を施す面の余白が充分にとられ、その為、唐草文は、より伸びやかに、引き立って、感じられます。

唐草文の中心飾りの「C」のような唐草文様が上を向かず、若干下向きで左右から向き合う姿が珍しいと思われ、調べてみたのですが似たもの(*1:右下)しか見つかりませんでした。
参考画像は、平安時代の善法寺の唐草瓦となっています。以下に説明を引用します。

出土地:添上郡大安寺村大字大安寺、共同墓地の東側
形式:唐草文(裏面のあご無し)様式は断面図第二十一図平城宮とよく類似するも多少異れり。
周縁:外縁幅狭く高く隆起し、内側に一條の界線をめぐらせり。
主文:主文部の縦幅広くして中央には僅かに花飾らしき小さな突起部一個を有するのみ。其の突起部を中心として左右に三回反転する唐草文を萌出す。唐草文は一回反転毎に分離せずして連続す。技巧は甚だしく拙悪粗朴なれども雄大なる構図を成せり。
色及質:淡黒色、小石混りの堅質。
寸法:厚さ一寸八分、横幅八寸五分。
類例:大和としては他に出土例を知らず。
推定時代:平安時代。

本瓦と参考画像は、基本的な意匠は通じるものの、本瓦の方がより優美に感じられます。断面の「下の顎」は奈良時代後期からなくなるので(*2)、時代は、奈良後期からから平安にかけてかと思われます。

中心飾りは、中央上部で下向きに、三粒の葡萄の実がなっているような愛らしいものです。お手元で、いつか出土が分かる日を楽しみにしていただけると幸いです。 箱なし
幅:24.7cm 中央の高さ:5.5cm 奥行き:21cm

・サムネイル画像は下に何も置かず撮ったもので、最後の画像は左右均等になるようにして撮った画像です。

*1 『古瓦集英』岩井孝次編 昭和12年 

*2 「奈良時代後期 唐草瓦 断面:前期はとくに前端の下方に顎を有するもの多かりしも、当期には全く影を潜めて、ただ前端より後方に向かい、その厚さを減殺せるのみのものとなった」
『関野貞 日本の建築と芸術 上』
 


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