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半蔵門ギャラリー 元興寺千体仏3  

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本千体地蔵(3)について

両腕に比し、胴体が丸みを帯びて前方へ出て、幅がある丸っこい足をやや開いて直立します。

肩幅が狭いせいもあり、四角い顔は大きく見えます。耳朶の表現もかすかなものです。

衲衣は、胸前で重なる等、彫りによる繊細な表現がみられます。

彩色は、前面・背面とも所々袈裟の縁の墨色、右袖裏の朱、など残り、彩色の落ちた肌は、木目がくっきり浮かびます。
臼型台座にも、反花が墨で描かれたあとが残っています。

垂下する右手には手相があったような、また屈臂する左手は宝珠と一体となっているようです。ともに経年による擦れか、浅く欠失するものか判りません。

両肩の上面の小孔(左肩は埋まっているようですが)は、頭光の針金の跡です。

台座の右に大きめの、左に小さな欠損があります。
像高:11 cm
86,000円(税・送料等込み)



元興寺千体仏については、下記引用をもって説明にかえさせていただきます。
十二体共通です。

木造千体仏像 鎌倉時代
「極楽坊に現存する886体にのぼる千体仏は、本堂の天井裏から発見されたものと、境内から発掘されたものがあり、前者は比較的保存状態が良好で、地蔵菩薩が多い・・檜材を使い頭部から台座までを一材で彫成している。地蔵菩薩は、右手の掌を外に向けて垂下し、左手は屈臂して胸前にあげ宝珠をとり、頭光を負い、遠山袈裟を着けて、蓮華台座に立つ。鼻や口唇、衣褶線などは浅く彫り、背面はやや扁平に作る。像全体に白色顔料を下塗し、眉や目を墨線で描き、頭部に墨、衲衣に朱、掌に墨を各々塗り、袈裟の条は墨、東山袈裟は朱と緑色で表現する。朱衣と黒裳の上には白色顔料で花模様を配す。蓮台は、蓮弁を墨線で描き、蓮弁先に朱をさす。頭光は細い針金で作る・・台座は岩座、蓮華座、返り蓮弁を持つ臼形座、筒形座など四種に類別できる。そして、台座底には、竹ほぞを挿した孔があり、竹ほぞを残すものもある・・」
『日本仏教民俗資料集成 五 元興寺極楽坊』




一年間、たいへんお世話になりました。
どうもありがとうございました。
来年もよろしくお願いもうしあげます。
よい年をお迎えください。
石嶋拝
 


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