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半蔵門ギャラリー 元興寺千体仏4  

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本千体地蔵(4)について

小さめで形の良い卵形の頭部に、長く丁寧な彫りの耳朶が後ろの方についています。

体部は、美しい弧を描く肩、腹部はややふっくらとし、足は元興寺によくみられる、先の尖った鉛筆のような形を、「ハの字」に開きます。

側面はうすく、背面は平らですが、肩の丸みや、腹部のふくらみで、ふっくらとした印象のお地蔵様に見えます。仏師の技だと感心します。

身体にたいし、頭部と足が小さめで、どこか高貴な雰囲気が漂っているように感じられます。

垂下する右手には手相、屈臂する左手は宝珠を執る指の表現が見えます。

彩色は、袈裟の縁の墨など、所々のこっていますし、右袖の内側には朱、裾にはぷつぷつと花紋様も確認できます。

彫りの浅い臼型台座に立ちます。

顔の顎辺り、やや欠損していますが、経年により、さほど目立つとは思われません。
像高:10.8 cm
86,000円(税・送料等込み)



元興寺千体仏については、下記引用をもって説明にかえさせていただきます。
十二体共通です。

木造千体仏像 鎌倉時代
「極楽坊に現存する886体にのぼる千体仏は、本堂の天井裏から発見されたものと、境内から発掘されたものがあり、前者は比較的保存状態が良好で、地蔵菩薩が多い・・檜材を使い頭部から台座までを一材で彫成している。地蔵菩薩は、右手の掌を外に向けて垂下し、左手は屈臂して胸前にあげ宝珠をとり、頭光を負い、遠山袈裟を着けて、蓮華台座に立つ。鼻や口唇、衣褶線などは浅く彫り、背面はやや扁平に作る。像全体に白色顔料を下塗し、眉や目を墨線で描き、頭部に墨、衲衣に朱、掌に墨を各々塗り、袈裟の条は墨、東山袈裟は朱と緑色で表現する。朱衣と黒裳の上には白色顔料で花模様を配す。蓮台は、蓮弁を墨線で描き、蓮弁先に朱をさす。頭光は細い針金で作る・・台座は岩座、蓮華座、返り蓮弁を持つ臼形座、筒形座など四種に類別できる。そして、台座底には、竹ほぞを挿した孔があり、竹ほぞを残すものもある・・」
『日本仏教民俗資料集成 五 元興寺極楽坊』




一年間、たいへんお世話になりました。
どうもありがとうございました。
来年もよろしくお願いもうしあげます。
よい年をお迎えください。
石嶋拝
 


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