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半蔵門ギャラリー 元興寺千体仏11  

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本千体地蔵(11)について

すらりと繊細な印象のお地蔵様です。

彩色は、所々赤白緑など、きれいに残っています。台座上面にも緑がのこっています。

復部には、板に打ち付けていた木釘のとれた孔があります。

垂下する右手には、指を表現した彫りが見え、左手は、袖から僅かに出し、小さな宝珠をそっと持っているような感じです。

蓮華坐と思われる台座も、ひときわ小さく、その上に彫られた足も、とても小さくかわいらしいです。

顔も、ほっそりとした、きれいな卵形で、両耳たぶとも、左右にわずかにひらいています。

ライトをあてると、浅い彫りによる口と鼻の表現が確認できます。

垂下する右手には、手相の表現もあるようですが、こちらも繊細な浅い彫りです。

仏師はやさしい人物だったような気がします。

蓮華坐の下から割れが、入っています。
像高:7.5 cm
86,000円(税・送料等込み)



元興寺千体仏については、下記引用をもって説明にかえさせていただきます。
十二体共通です。

木造千体仏像 鎌倉時代
「極楽坊に現存する886体にのぼる千体仏は、本堂の天井裏から発見されたものと、境内から発掘されたものがあり、前者は比較的保存状態が良好で、地蔵菩薩が多い・・檜材を使い頭部から台座までを一材で彫成している。地蔵菩薩は、右手の掌を外に向けて垂下し、左手は屈臂して胸前にあげ宝珠をとり、頭光を負い、遠山袈裟を着けて、蓮華台座に立つ。鼻や口唇、衣褶線などは浅く彫り、背面はやや扁平に作る。像全体に白色顔料を下塗し、眉や目を墨線で描き、頭部に墨、衲衣に朱、掌に墨を各々塗り、袈裟の条は墨、東山袈裟は朱と緑色で表現する。朱衣と黒裳の上には白色顔料で花模様を配す。蓮台は、蓮弁を墨線で描き、蓮弁先に朱をさす。頭光は細い針金で作る・・台座は岩座、蓮華座、返り蓮弁を持つ臼形座、筒形座など四種に類別できる。そして、台座底には、竹ほぞを挿した孔があり、竹ほぞを残すものもある・・」
『日本仏教民俗資料集成 五 元興寺極楽坊』




一年間、たいへんお世話になりました。
どうもありがとうございました。
来年もよろしくお願いもうしあげます。
よい年をお迎えください。
石嶋拝
 


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