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半蔵門ギャラリー 天平経一紙軸装  

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奈良時代の『大般若波羅蜜多経』一紙軸装です。
界が淡墨界で目立たない所為もあり、空間を広くとってあるように感じられ清々しい雰囲気があります。
書は温雅にて整斉。そのやや扁平な字姿は、所謂奈良時代後半8世紀の大聖武の影響を受けたものではなく、天平初期の古体な書のようにも映ります。

天平経に、その発願者の名から『行信願経』と称される、神護景雲元年(767年)の奥書を持つ一括経があり、本経はその一具のものと考えます。
本経は『大般若波羅蜜多経巻第四百一十三』で、『名筆日本古写経』掲載の行信発願『大般若波羅蜜多経巻第四百六十五』(参考画像)と同筆の可能性もあると考える(*)ものです。法隆寺に現存する行信の大般若経の一覧(『日本古写経現存目録』)に本巻第四百一十三は含まれておりません。ちなみにその前後、四百十二と四百十四は載っています。依って、書、料紙、虫喰い、経名等、一具のものであることを否定する材料はありません。

表具は、巾が均一ではない格子の地模様がある緑の上下に、風帯と一文字は紺地金襴を使用。ほのかな光にも金襴が輝いてきれいです。
 
行信僧都は、「法隆寺東院(夢殿)の復興に尽くした方であるがこの経を完成する能わずして寂したので弟子孝仁等が、師の志を継ぎその功を了し東院に納めた」(『日本写経綜鑒』)
そのお姿、奈良時代を代表する等身大の肖像彫刻は、今でも夢殿にて拝見できます。法隆寺が身近に感じられる一紙二十九行軸装です。太巻
本紙:26 x 55.9 cm 軸:105 x 65.3 cm


この参考比較画像の文字は首題から3、4行目から拾っています。依って、より力が入った書となっていると思われます。

どうもありがとうございました。



 


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