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半蔵門ギャラリー 元興寺千体地蔵  

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奈良元興寺極楽坊に伝来した木彫地蔵菩薩立像です。
「極楽坊に現存する八八六体にのぼる千体仏は、本堂の天井裏から発見されたものと、境内から発掘されたものがあり、前者は比較的保存状態が良好で、地蔵菩薩が多い・・いずれも十数センチ前後の小像で、桧材を使い頭部から台座までを一材で彫整している」*

元興寺千体地蔵は個性豊かです。作ゆきはもとより、細身の方、太めの方、顔の大きい小さい、衣文の衿や台座の形等々ほんとうに様々です。
本像は作ゆきの良い木彫地蔵尊が、七百年程の間に像容に柔らかさを増し、木目が際立ち、美しく経年変化を遂げた一躰だと思われます。
面長でかたちの好い顔貌に細く長い両耳朶、腹部をやや迫り出しつつすらりとした体躯、開いた袖から覗く左手には大きな宝珠を表現し、右手は掌を正面に、柔らかく垂下します。小さな足を「ハの字」に開き、すっくと立つ姿には愛らしさとともに荘厳さをも感じられます。

状態は、顔の中央と頭部および右脇腹に若干のへこみが見られます。両肩の小孔は細い針金の頭光が取り付けられていた跡です。鼻と口の表現はもともと無かったものではないでしょうか。白色顔料の残り方も自然で好ましいものです。

参考画像は、大きさ、プロポーション、臼型座、衿の形など酷似するものです。同じ人の作ではないかしらなどと夢はふくらみます。このような完成度の高い木彫地蔵尊が、庶民の信仰のひとつの形であったことにも驚かされます。鎌倉時代末期から室町時代初期
高さ10.5cm 箱無し

*引用・参考画像『日本仏教民俗基礎資料集成 五 元興寺極楽坊』

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