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半蔵門ギャラリー 銅独鈷杵  

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総体に柔らかみのある、作ゆきのよい、平安時代まで上る銅独鈷杵です。
著しい土中古色を呈し、現在鍍金ははっきりしませんが、金銅独鈷杵であった可能性があると思われます。

把部の中央に、横長となった鬼目を四方に配し、その左右に二条の約条で締める間弁入重弁八葉の蓮弁帯を廻らせ、弁端に細かい蕊(しべ)を刻んでいます。間弁には鎬(しのぎ)も認められます。

本独鈷杵の納められていた箱には次のようにあります。
「平安時代 後期 銅製 独鈷杵 高野山金剛峯寺出土」とあり、その後の二行は墨で消してあるのですが、
「奈良国立博物館技官 ○○○○所蔵」と読めます。
お名前はここではあげませんが、仏教彫刻史の専門家で著書も多数ある方です。
また、箱に敷き詰められた綿入りの紫の絹地がこの独鈷杵の形に黒ずみ沈んでいることから、本独鈷杵が長きにわたりこの箱に収められていたことが判ります。よって、高野山出土の可能性は高いと考えます。

状態は、一見して発掘品と判るもので、加えて後世の、発掘時と考えられる、鋭利な傷痕があります。片方の鈷部の先端は、鋳造時のものと考えますが、若干欠失しています。

把部の彫りは繊細優美です。彫りはけっして深いものではないのですが、彫技で厚みを彫りわけています。子葉の立体感、小振りながら鬼目を二重圏の奥に表現、蕊は僅か1ミリの間に二、三本刻み付けるなど、ルーペで見ていてあきません。現存総長:14.5cm

参考画像:山形県別所山経塚出土の平安時代後期の金銅独鈷杵。総長15.7 cm『経塚遺宝』奈良博


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