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半蔵門ギャラリー 天平経『行信僧都発願経』  

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『行信願経』と呼び慣らわされる天平経です。
「法隆寺東院を興した人で夢殿にその木像が安置してある」(『日本の美術 飛鳥・奈良時代の書』)行信僧都の発願による『大般若波羅蜜多経巻第五百七十三』一紙軸装です。
行信はその完成を見ずに亡くなり、弟子達がその意を継いで完成させ法隆寺東院に納め「現在も法隆寺に大部分が残存」(『写経』植村和堂)していますが、もちろん本巻573は含まれておりません。
書写年代は、一部願文を有するものから、神護景雲元年(767年)発願と分かっています。

『行信願経』はその虫損から『虫喰経』とも呼ばれます。それは「長寛二年(1164年)に法隆寺相慶が修覆を加えて以来、度々整理の際薄紙をも以て裏打をし見返しに金箔を散らすなどの装幀が却って虫害を受けた」(『日本寫経綜鑒』)為と言われております。

書は起筆、終筆を美しくかっちりと決め、全体を見ると柔らかくなんとも伸びやかです。左端の画像(*)は約四倍に拡大したものです。ここまで拡大しても少しの破綻もないどころか、美しい文字、命毛の描く線まではっきり見えます。軸として飾るだけでなく、ルーペで一文字ずつ追うのも楽しいものです。

軸は上下と中廻しの淡いうぐいす色を、一文字と風帯の濃い緑地の金襴で引き締めました。軸端は銅に黒漆を塗ったものと思われます。緑の濃淡でまとめた表具は静かで清々しい感じがします。
軸:94 X 64.5 cm  太巻

(*)拡大画像では墨色が薄く映っていますが、実物は中央の画像の墨色です。


どうもありがとうございました
 


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