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半蔵門ギャラリー 『諸尊要抄』  

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高さのある潔い大ぶりの文字、小字の割書、梵字の曲線美など、変化に富む紙面構成が面白い『諸尊要鈔』(*)です。
経年による料紙のシミや、巻子本であった為リズミカルに表れる虫喰いなども深い味わいがあります。

右肩上がりの力強い文字は、鎌倉時代の僧侶の手によるものと考えられます。無駄な動きが無く、スピード感のある、すぱっとした筆跡は見ていて気持ちのよいものです。
内容は『諸尊要鈔』の巻第七、六観音の中の馬頭観音のところでしょうか。

中央に書いた後すぐに消そうとした痕があります。それはその下の割書の小字「陀」を誤って大きく書いた為のようです。消し方に書写した僧侶の性格が映し出されているようで楽しく思われます。

たとうが付く額装は昭和に入ってのものと思われ、金色の背景も程よく落ち着き、少し古い木製額とともに本紙を引き立てます。裏面に破れ一カ所あり。
本紙:27.3 x 53 cm 額:38.6 x 65.7 cm

参考画像は鎌倉時代の『十巻抄』『図像抄』『産秘抄』『覚禅抄』です。左二点は『古写経』根津美術館、右二点は『密教美術とマンダラ』金沢文庫 より。

*『諸尊要鈔』
十五巻。実運(1105 - 60)の偏。成立年不詳。勧修寺流と醍醐寺流を中心とした諸尊法の口伝を記した書。『総合仏教大辞典』法蔵館


『大正新修大蔵経』より本文。☆は梵字部分

用陀羅尼云云又眞言☆
又印 八葉蓮花印。用小呪師主口傳也
又印 三寶院權僧正傳云云師主祕説也
名蓮花五古印云云先二手合掌。左右二無名二頭指外縛
二中指立。二小指二大指開張立即成。此印用陀羅尼云云
陀羅尼在別梵字也
禮佛句☆沙訶沙羅布惹阿利也縛路吉帝濕羅
發願句 大悲金剛
勸請句。千手千眼觀世音。蓮花部中諸聖衆
正念誦小呪。伴僧并御加持陀羅尼
字輪觀☆
師主口傳云。散念誦尤毘沙門眞言可加誦云云又云赤
色紙八葉蓮花造百八枚本尊壇燒

馬頭師子無畏。破畜生道三障。獸王威猛宜無畏
種子☆又☆三摩 白馬頭
部主。聖觀音 諸尊。六觀音。又三十七尊
根本印二手合掌。二頭指二無名指。屈入掌各相背。並二大指微屈勿著頭指
眞言日☆
勸請句馬頭観音大悲尊。蓮花部中諸聖衆。
禮佛句☆賀耶枳里波。冐地薩埵摩訶薩埵
發願句 噉食金剛 迅速金剛
正念誦。本呪。伴僧。并御加持同
 


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