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絹本 着色 長崎文献社「栗原玉葉 長崎がうんだ、夭折の女性画家」所載
131×41㎝/224×57㎝
明治16年、長崎に生まれた日本画家・栗原玉葉。瑞々しい感性で描く美人画によって人気を博すも、40歳という若さでこの世を去りました。
本作には、華やかな振袖姿の女性が描かれています。玉葉は画面全体の調和を重んじ、とりわけ色彩の調和を追求しました。振袖の紅を際立たせるように、髷、帯、下駄へと連なる黒がリズミカルに配され、金泥の花文様や絞りの細密な表現が華やかさを高めます。一方、女性の面差しは実に涼やかで若々しさを感じます。舞い落ちる桜の花びらには、束の間の美をとどめようとする玉葉の繊細な眼差しが感じられる優品です。
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