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愉しい木のもの4 (10)朝鮮木工 鎬入り 木鉢
両サイドに持ち手を彫り出した木鉢、見込み内側には日本風の云い方ですが鎬状に鑿を入れたデザインですね。
この鎬を利用し芋の皮でも洗ってこそげ落としたんでしょうか、全体的に水をくぐって神像などでいうところの白サビ状態。これもまた経年変化の面白いところでしょう。
水にさらされ虫食いに遭い荒れに荒れていますが、不思議と痛々しく見えない、むしろ先ほども申し上げた経年変化の
愉しさが横溢していると云えましょう。
金具が底の部分に打たれているのですが、厨房でひっかけて乾燥させるためのもののようです。こんなのが残っているなんて実に珍しいことでしょう。
こうした水をかぶった木鉢や盆の類、近年に南部の済州島から大いに出たようでこれもその中の一つのようです。
枯れ寂びたものですが、仔細に眺めれば木の表情が愉しく嬉しい質感の一品です。
口径30.4~31.0 高さ7.3~9.2センチ
朝鮮時代~日本統治時代頃
割れや虫食い、見込みには貫通する穴が見られました。
参考画像 韓国國立中央博物館編 通川文化社発行「韓國民藝美術」より
御売約ありがとうございます。
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