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古童 (2)松 莨盆  

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愉しい木のもの4 (2)松 莨盆

深さもあり莨盆の可能性が高いかなと判断しましたのでそのように表記していますが、煎茶盆として生まれたものの可能性もありますね。いずれにしてもこの見事な木味はちょっと無いものなんじゃないでしょうか。

材は松と思われ見事な木目が愉しめますね。特に胴の横の部分の節は行李蓋などでも喜ばれる一つの景色に昇華しています。

全体の木取りは節が見込めるようなものに意図的にしているようで、こんなところにも特別なものに注がれる美意識が感じられます。

木の幹の形をそのまま使ってなおかつ、この深さを刳り抜いて造形していますね。轆轤挽きが出来ない形のようですからこのように槍鉋で削っていったのでしょうが、それにしてもずいぶんとまた手間がかかったでしょう。おかげで見込みはゴツゴツ、ザクザク、そして意図的なのかなにか障害にぶつかったか、くぼみのようなものも出来ていて飽きの来ない景色になっています。もちろん中央の節も健在でいい表情を見せてくれています。

全体に松の脂が溶け出してそれが限りなく拭かれ続けてきた結果のこの膚合い!今さら陳腐な表現と笑われるかもしれませんが、やっぱりこのトロトロは堪りませんね。

古民藝は地味で人気のないジャンル、なんてことが間違いである証明がこの膚一つで立証できるんじゃないでしょうか。

ぜひともお見逃しなく!

長径29.8 短径25.8 高さ5.1~5.4センチ

明治大正頃

側面から畳付きにかけて削げたところに材を足して補修しているところがあります。これが後世に行った修理なのか、あるいは製作当初に木取りが完璧にできなかった部分に行った補正なのかはよくわかりません。

おそらくパーツを漆で接着しているようですしあまりに馴染んでしまっていて全く気にならないレベルになっています。

画像に出てくる盆の上の器は付属しませんのでご了承下さい。
80,000円


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