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優美な像容に強く惹きつけられる鎌倉時代の木彫阿弥陀如来坐像です。
像には、時代の経過を示すかのように漆箔の跡や金彩の輝きが点在していますが、そのほとんどは、木地そのものが前面に現れています。
時が刻み込まれた木肌の柔らかな表情は魅惑的で、像全体を覆う木目は、まるで旋律を奏でるような美しい姿を呈しています。
作為を超えた景色が、像の存在感に深みを与えています。
長い歳月を経て木は十分に枯れ、手に取ると驚くほどの軽みが感じられます。
それは、時代をくぐり抜けてきた証そのもののようです。
衣文の流れは流麗で、穏やかに結ばれた口元、優しいまなざし、抑制の効いた表情には、平安後期の名残りが感じられます。
像は、静謐で穏やかな空気をまとい、見つめていると心が温まるような気持ちになってきます。
古仏を愛でる喜びを静かに味わえる木彫仏です。
※台座は後補ですが、よく調和し像を引き立てています。
仏像の大きさ 高さ145mm×幅120mm×奥行82mm
台座も含めた全体の大きさ 高さ226mm×幅182mm×奥行182mm
価格等は電話かメールにてお問い合わせください。
電話 025-526-8910
メール info@hanajizou.com
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