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瀬戸の窯で焼かれた江戸の高級食器、その一つがこの片口鉢です。
モダンな印象の方形の鉢、もちろん轆轤で丸く作った後に変形させて方形にするということで、ひとつ工夫が見られますね。
そして鉄釉が前面に掛けられているのですが、菊花の文様の部分だけ抜けるようにしてそれが際立つように演出しています。イレギュラーな場所に散らしてあってなかなかにニクい意匠です。
懐石道具としても素晴らしいのですが、日々のうつわとしても美しく食卓で映えると思います。ビビッドな色味の
食材がその漆黒のキャンバスの置かれたところを想像してみてください。
よだれが出てくるでしょ!
口辺16.4~18.3 高さ8.7~9.0センチ
江戸時代末期頃
桐箱に収められています。箱の前面に墨塗りは見られますが、なにか個人情報的なものが出るのを憚ったのかもしれません。
無疵です。
画像に出てくる敷板は付属しませんのでご了承下さい。
御売約ありがとうございます。
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