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桃山時代から江戸時代初期にかけて焼成された絵唐津茶碗です。
伸びやかで勢いある筆致により象徴的な文様が描かれ、余白を生かした構図は清々しく、趣と気品を湛えています。
器面には、夕映えの残光を思わせる鮮やかな火色が浮かび、詩情を帯びた美しい表情を見せています。
さらに、石ハゼがアクセントとなり、古唐津に特有の野趣豊かな景色を添えています。
見込みは古色が深く息づき、しっとりと落ち着いた風合いで、時代を経た器の魅力が穏やかに伝わってくるようです。
細やかなフリモノが点景となって見込みの景色に変化を与えています。
また、口辺には一ヵ所金繕いが施されていますが、その金色は侘びた古陶の表情に華やぎを加えています
侘びと雅、荒々しさと抒情がひとつの碗に共存する美観に富んだ一碗です。
茶席に置けば、ひときわ存在を放つ茶碗となるでしょう。
手に取り、目で味わい、時代の趣をお愉しみください。
※口辺には一箇所金繕いが施されていますが、景色の一部として落ち着き、器に華やぎを加えています。
口辺の直径120~106mm×高さ70~65mm
価格等は電話かメールにてお問い合わせください。
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