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むかしから名高い朝鮮陶磁の名窯の一つ、忠清南道の鶏龍山。
豪快な筆致の鉄絵やスピード感溢れる化粧土で仕上げる刷毛目などでおなじみかと思います。
そして耐火度があまり高くない素地のおかげで、却って巧まざる造形が意外な妙味を生み出していることでも有名ですね。
こちらは小碗として作られたものでしょうが大きく歪んでいます。通常ならば不良品として廃棄しこそすれ取り上げるわけもないものでしょう。しかし日本の数寄者はこれを「編み笠」などと称して喜んだわけですね。
江戸時代にも朝鮮通信使によっていろんなものがもたらされたんでしょうがほんの微々たるものだったと思います。やはり明治以降~戦前頃までかなりの数が窯跡発掘などによって日本に入ってきたと思われます。これもそんなものの一つでしょうか。
見込みにも外側にもたっぷりと白土が素晴らしい速度で刷毛塗りされています。高台はキュッと小さいこの窯の特有なそれ、口縁部分が轆轤引きのときに一段外側につまみ出されて端反りになっています。
素晴らしいのはその色つや、みずみずしくぴかぴかに光っていて好ましい膚ですね。
昔から売立目録に載っていたり、参考画像に紹介するのは昭和五年に東京美術倶楽部に於いて開催された山中商會の「世界民衆古芸術品展覧會」のものです。
そこには歪小皿などと称して同手が掲載されていたり、歪んだ鉄絵壺などがいくつかあります。むかしから賞玩されてきたことがお分かりいただけるかと思います。
今はこの手は皆さんお酒を呑みたいですよね~。かく云う私もその一人、やはりこのつやつや膚をお酒に浸してみたいと思いますよ。ぜひこれで美味しいお酒を呑ってみてください。
口径9.5~11.3 高さ3.8~5.3センチ
朝鮮時代前期~中期
桐箱に収められています。木綿の包み布、縞紋様の風呂敷が添っています。
口縁に2か所の金繕い、口縁から約1.3センチのニュウが一つありました。
画像に出てくる盆や他の器は付属しませんのでご了承下さい。 |
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130,000円
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