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瀬戸の窯でたくさん焼かれた絵皿はその柄が本当にたのしくバラエティーに富んでいて飽きないものです。石皿や行燈皿などは云うに及ばず、この絵瀬戸の皿たちもなかなかに興味深いものですね。
ただ石皿に比較すると更に目にする機会は少なく、これはより下手の雑器とされて大切にしてもらえなかったということなんでしょう。その多くは廃棄の憂き目に遭ってきたと思います。
いちばんこの手でよく見かけるのは、ぐるぐると輪を周縁に描いた通称馬の目皿というやつですね。一時期古民藝のアイコンとして取り上げられていろんな人たちに賞賛されていたこともありましたっけ。
さて今回のお皿は家紋の一つにある三つ柏をもとにした大胆なマークの一品です。
鉄絵具一色で縁を塗りこめ、中心の文様も同じ手で描いています。画面からはみだしてしまいそうなくらい大きく元気よく天衣無縫といったところでしょうか。通常の三つ柏紋の間に蝶々の触覚のようにぐりぐりと線が描き加えられています。筒描きの布などに描いてあるような感覚ですね。
秦秀雄翁が御存命だったら、あるいは名だたる古民藝シンパのコレクターさんたちがおられたら間違いなくコレクションに加えるのじゃないでしょうか。
石皿や絵皿のコレクションが本になったのは遥か昔の昭和40~50年代くらいで、それ以降はほとんど知りません。仮に新たに出版されるとするときっと掲載されるんじゃないかなと勝手に思っているくらい、初見の優品と思っています。
お好きな方の座辺で愛していただければモノも喜んでくれると思います。
直径28.4 高さ6.1センチ
江戸時代後期
口縁部からニュウ、またたくさんの削げがあります。酷使されるこの手の皿は無疵ということはあり得ませんし、この疵たちも働いてきた証ですので、味と呼べるものではあってもあまりマイナスにもならないものです。
画像に出てくる敷板は付属しませんのでご了承下さい。
参考画像 昭和55年 株式会社里分発行 宮下耕三氏編 「瀬戸・美濃の古染付と石皿」より
まったく同じ文様はありませんでしたが、このように家紋のモチーフの絵皿は少ないながら作られたことがわかるかと思います。おそらくこの手はう馬の目皿などとは違って注文品であったように推測します。
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70,000円
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