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土味が好ましい、信楽茶碗です。慶長ごろに好まれた織部様の器形がシャープで、胴の縦ヘラや低く削られた五角形高台等、見どころが横溢しています。派手な景色はありませんが、一筋垂れた自然釉が茶味を誘い、こちらを正面にしても愉しめると思います。
もともと付属していた御物袋が大破し底に敷き詰めてありますが、味のよい包裂が付きます。秋の深まりとともに手に取りたくなる、信楽茶碗の優品です。無疵、伝世。
口径 110mm
高 80-82mm
次第:時代桑箱、御物袋(大破)、包裂
江戸時代初期(17世紀)
◎早々ありがとうございました。
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