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あまり類例をみない、鎌倉時代の鍍金金具です(ここでは御簾金具としましたが、別の用途であった可能性もあります。その点をご承知おきください)。鎌倉らしい肉厚な造りや精緻なタガネなど、以前に販売した鍍金鈴(華鬘鈴)にそっくりで、寺院装飾の一部であったことは想像に難くありません。
孔には、「鎌倉」「四本 十九ノ内」と書かれた札が付属しておりますが、蒐集家が整理のために付したのでしょう。小さな残闕ですが、鎌倉金工の付け石(見本)としていかがでしょうか。
高 35mm
巾 19mm(最大)
付属品:合わせ箱
鎌倉時代(14世紀)
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