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平家物語の小督局(こごうのつぼね *1)を題材にした蒔絵錫縁香合です。錫縁香合とは身分の高い女性のために注文製作された化粧箱の中に収まる小箱を香合として見立てたもので、慶長ごろから茶会で使用されたといわれております(本作のような丸い小箱は白粉容器として用いられました)。
室町期らしい甲盛の蓋部には、梨地を背景に平蒔絵で小督が姿をみせず琴を弾くさまが表現されており、きわめて日本的で静かな情感をたたえております。本体の状態もすこぶるよく、後描きや補修もなく傷みやすい合口の錫もオリジナルのまま。十五夜の風情がちいさな器物に凝縮した、蒔絵錫縁香合の優品といえるでしょう。
(*1) あらすじ
平家が権力を掌握していた平安時代、小督局は高倉院の寵愛を受けていましたが、高倉院の妻の父、平清盛の権勢を恐れて嵯峨野に身を隠します。
高倉院は朝晩嘆き悲しみ小督局の行方を気にかけていましたが、小督が嵯峨野に隠棲しているという話を耳にした高倉院は、巨下の源仲国に小督の行方を探すよう命じます。
ちょうどその日は旧暦八月十五夜の日。小督は十五夜の明月に誘われて琴を弾くに違いないと考えた仲国は、馬を駆り嵯峨野を訪ね歩いたところ、法輪寺のあたりで琴の音を耳にします。その曲は思い出を懐かしみ弾く「想夫恋」でした。仲国はしばしば宮廷で小督の琴に合わせて笛を吹いたことがあり、小督の琴の音色を聴き分けることができましたので、これは小督の琴であることを確信し、その家に案内を乞います。
いよいよ仲国と対面した小督は複雑な心持ちでしたが、わざわざ自分を探しに来てくれた高倉院への感謝の心を示したのち、院への手紙を仲国に託して、彼を都に帰しました。
詳細は下記URLよりご高覧ください
https://nara-nakagami.com/ja/items/798/
税/送料込 |
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600,000円
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