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文房具の愉しさというのは、清廉潔白の士が座辺で麗文を著したり、古典籍の世界に没入してその豊穣な宇宙を逍遥したりするときの大切な道具の意匠が底知れず興味を惹くことですね。
花鳥風月、愛すべき動物たちから身の回りの建築物やら、幾何学的紋様やら、森羅万象そのモチーフになっていますね。
一説には陶工たちの小遣い稼ぎであったとも云われていて、肩の力が抜けた愉しいものも多いですね。
これも飾り映えのする大きな桃がスタンダードなのかもしれませんが、個人的な好みで云えば断然こんな小さく愛らしいものの方に軍配が上がります。
白磁のベースの両脇に呉須の葉っぱが付き、先端部分には辰砂が控えめにあしらわれています。大きいタイプでは高台にあたる部分が枝で表現されて透かし意匠になっていたりしますが、こちらは小さなタイプは下部に枝を陽刻で表して代替えにしています。
水滴は高士にとって武士の刀とは云いすぎかもしれませんが、少なくとも刀装具のような重要なアイテムでしょう。高潔な人の座辺で愉しまれていた不老長寿の象徴である桃の水滴。今度はぜひお好きな方のお手許でご愛蔵頂ければと思います。
高さ4.5センチ
朝鮮時代後期 19世紀頃
桐箱に収められています。
先端の辰砂部分に削げ、また使用擦れが見られます。
画像に出てくる敷板は付属しませんのでご了承下さい。
参考画像 2016年8月 大阪市立東洋陶磁美術館発行 企画展「朝鮮時代の水滴 文人の世界に遊ぶ」図録より
まったく同手というものではありませんが、桃の意匠は好まれたらしくたくさん作られていました。総瑠璃、総辰砂などという珍品もあるようです。白磁はいくつかあるでしょうがそれらの珍しい意匠の手は売り物としては市場に出てこないものですね。あくまでもご参考まで。 |
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160,000円
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