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子守道六(春日大社の末社、子守社に住んだ茶人。利休のすすめにより秀吉の北野大茶湯に参加した奈良三十六人衆のひとり)所持と伝わる竹花生です。道六は農作業のかたわら茶を嗜んだ生没年不詳の人だけに茶史にはほとんど書かれていませんが、利休が下寧の際は自宅に泊め茶のあり方について語り合い、彼のスタイルに絶大な影響を与えた人といわれています。
手沢による竹の味わいや利休以前の唐物趣味ともつながる竹選びなど<道六所持>という箱書に己を委ねたくなる作品です。奈良古物を愛した、京橋の吉平さんの蔵からでてきました。豪華な花は似合いません。草を摘むべきです。
杉箱付属
高 525mm
桃山時代(16世紀)
◎どうもありがとうございました。 |
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