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江戸のモダンデザインのうつわ、これが今から約400年近く前のものとはにわかに信じ難いほどです。もちろん当時は異端のデザインだったのかもしれませんが、意外に染織の意匠からなんじゃないかと思っています。そうなると桃山時代の辻が花や鳴海や有松の絞りなどから着想を得ているのでしょう。
そういう考えが正しいかどうかの判断は学者先生にお任せしますが、少なくとも芯は食ってるんじゃないかなと自負しています。
白磁に格子文見込み中心と周縁は丸抜き、それがすべて赤絵一色で描かれています。裏面は口縁に二重線の染付、高台内には大明成化年製の文字がしたためられています。シンプルでどこまでも潔いデザインです。
実はこの手は好きで見つけたら買うようにしているのですが、数か月前にこれの兄弟のようなうつわを扱いました。それはお客さまにお納めしたのですが、やはり縁があるのでしょうね、兄弟分が手許に来てくれたのは呼んだのかもしれません。
以前より少しだけお安く仕入れられましたので、お安く出させていただきました。
ぜひぜひお気に入りの肴を盛り付けて使ってみてください。食卓が豊かになること請け合いです。
口径14.7~14.8 高さ4.7センチ
江戸時代前期 17世紀
時代箱に収められています。
無疵です。厳密に云えば表側の丸文の一部にえぐれたような痕がありますが、これは後代の疵ではなく窯疵なので無疵と申し上げて差し支えないものと思います。
画像に出てくる盆や他の器は付属しませんのでご了承下さい。
御売約ありがとうございます。 |
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