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瀬戸の古窯というのは六古窯にも数えられるものですが、ちょっと他窯とは違う意味を持っているものかもしれません。
多くの窯は室町時代以降に貨幣経済の勃興により庶民階層による経済活動が盛んになって、民間需要に応えて生活道具を多く生産したことで市場を席巻し発展したものですね。
もちろん古瀬戸の窯もそうした道具は焼いてはいるわけですが、やはりメインは上臈の階級の人々への上納する、当時はお手本の中国陶磁的なものをいち早く生み出していったちょっと特別な窯、当時のハイテクセンターであったわけですね。
他の窯が焼き締めや自然釉頼りの製品に対して、こちらは改良を繰り返して見事な碧色を持つ施釉陶器であるのも他とは一線を画すものでありました。
こちらは室町時代になって釉薬が安定してきた数多く作られた平碗ですね。発掘ものであるとは思いますがかなり古い時代に取り上げられて伝世してきたものでしょう。
生まれたときは明るい黄色味を帯びていたものが長い間の使用によりむらむらと味がしみ込んで、迫力のある景色に変化していますね。朽葉色とでも云いますか、黄瀬戸のような色味です。見込みには目痕が五つ、中央には鏡が削り出されています。高台も削り出し、指痕もついていて陶工の息吹が聞こえてくるようですね。
早くから取り上げられたものにはちゃんとした箱が添っているものですが、これも被せ蓋の伝世箱と白い縮緬のお仕覆が添っています。お茶道具として大切に伝えられてきたのでしょう。
手に入れてさっそくにお茶を点ててみました。しっとりとした膚に変化して何と云うかなまめかしい表情に変わったのは嬉しい驚きです。
抹茶の碧がきれいに映えるお茶わん、どうぞお手許で愉しんでください。
口径15.5~15.7 高さ5.7~6.0センチ
室町時代 15世紀頃
口縁に窯疵を繕ったと思われる金直しが一つ、高台の部分に薄い時代ニュウが4センチほどありました。いずれも実用には特に支障のないものと思います。
画像に出てくる折敷は付属しませんのでご了承下さい。 |
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110,000円
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