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漆のうつわというのは現代ではなかなかに敷居の高いものになってしまいました。
やきものに比較してはるかに工程の多い手間のかかるものでありまして(別にやきものが簡単なものだと云ってるわけじゃありませんよ)、昔は木地師、塗師、蒔絵師、漆を採取する職人などなど分業で製作していったことからもわかります。木地に漆を塗るだけでも下地作りから始まってなんども塗り重ねてようやく出来上がるものであります。
こちらの木皿も近年にはなかなかコスト高になって出来ないようなたくさんの工程を経て産み出されたものでしょう。木地の上にしっかりとした下地を(柿渋や透漆の下地と思われます)作り、かなりの回数の塗りの工程を重ねていることが器体の厚さから窺えます。
長い間使われてきて表面はしっとりとした味に変化していますね。暗赤色の色は単純な弁柄なのか朱が混じっているのかよくわかりませんが、なにしろ渋いワインレッドに育っていますね。
そしてイレギュラーなのはその口縁の装飾。藁筆で描いたか、あるいは面相筆で描いたあと櫛状の何かで掻き落としたのか、とにかく筋状の丹生が連続して描かれています。もちろん後代の塗りとは思いますが、何かの修理の折にこのように施したものか、なんとも不思議な文様です。
立派な桐箱に収められていますね。貼紙から名店の誉れ高いあのお店の旧蔵品のようです。
それはともかく、味のいい塗りものがお好きな方にはたまらない質感、どうぞお手許でお愉しみ下さい。
口径13.1 高さ4.2センチ(それぞれ少しづつサイズは異なります)
江戸時代
見込みに擦れなどありますが、経年変化の一つ、あまり気になるレベルではないと思います。
画像に出てくる敷板は付属しませんのでご了承下さい。 |
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40,000円
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