|
愉しい木のもの3(L) 火打ち箱
火打ち箱とはこのくぼみのところに石と鉄金具いれておき、厨房で火を使用するときに石と鉄を打って火花を起こし火種を作るための民具です。
囲炉裏端などでも使用したでしょうね、多くは煤をかぶって真っ黒になっているものです。しかし指物職人が作った道具箱よりこちらの素材のまんまがやはり好きですね。もっとも卑近な日常の道具として見られていたわけですから何でもよかったんでしょうが。
これも柱の端材に穴を穿っただけのもの、それが煤や手脂でトロトロツヤツヤに変化しています。たまに見かける火打ち箱ですが購ったのは随分と久しぶりのこと、それくらい心惹かれるものはなかなか出てこないですよね。
何の説明もいらない木の塊り、でも撫でさすってあげたくなる愛いやつでしょう。
長さ23.0 巾8.9~9.9 高さ6.8~7.6センチ
江戸時代~明治頃
商談中とさせて頂きます。
|
|