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名称:御本三島茶碗
産地:朝鮮
時代:17世紀
寸法:高8cm 口径12.9cm 高台5.7cm
状態:伝世
傷:口縁に小ホツ
箱:時代合わせ箱
来歴:茶の湯の名碗「高麗茶碗」所載作品
価格: 250万円 (税送料込)
《アピールポイント》
ありがとうございます。喜びを持って素晴らしい作品をご紹介させて頂きます。高麗茶碗の中でもかなりの名品です。2019年に三井記念館で開催された、高麗茶碗の名品だけを選りすぐった素晴らしい展示会「高麗茶碗展」に出品された大変美しく品格の高い御本三島茶碗です。この図録に所載されていることは非常に特別な意味を持ちます。
本作は17世紀に日本の茶人からの特別注文によって、朝鮮で焼成された特注品です。日本の美意識と品性がふんだんに織り込まれたとても美しい茶碗で、白化粧土で装飾された景色は風なびく幻想的な雪景色を連想させます。そして、端正で極めて厳格な正円の見事な器形を覗き込むと、そこには名残雪のように白い点がぽつり、ぽつり。
私はその楚々とした美しさに感動しました。お茶を飲み干すと表れる、美しい余韻を残す雪の華。おもわず、ハッとします。意図的なのか、偶然なのかは分かりません。それは神のみぞ知ることですが、あまりに完璧すぎて一瞬で心を奪われました。わずか数滴のドリッピングでこの美しさを完成させるなんて...尋常ならざる卓越したセンス、若しくは、神の手が加えた奇跡です。
荒々しく力強いダイナミズム溢れる吹雪の流れを見せつける外面に対して、静寂と余韻を響かせる内面のコントラスト。もはや、あまりのセンスと美しさに格の違いを感じました。私如きがこのような大名品を扱っていいのだろうか。と畏怖さえ感じます。せめて、誠意を込めて本作の卓越と魅力を伝えたいと思いますが、言葉や画像を超えたモノです。本当に美しい。
一生持っていたい茶碗を十碗選ぶならばこれを加えたいと思います。売れないならば、ずっと置いておいてもいいだろう。と迷いなく惚れ込める名碗です。この茶碗で飲むお茶の味と言ったらもう。本当に美しい名碗です。所有する価値のある一級品に思います。
御売約ありがとうございます |
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