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泥絵とは今日の観光絵葉書といったものでしょうか。安価な絵具で安直に描いた各地の名所旧蹟、それでも処の思い出の土産としてずいぶんと庶民には喜ばれたでしょうね。
江戸時代は誰しもが自由に旅行できたわけでもなく、まして女性は江戸から出ることは厳しく制限されていましたからね。(もっとも江戸後期頃にはかなり緩くなっていたようにも聞きますが)
さてこちらは現在も信仰を集める向島の三囲(みめぐり)神社の風景を描いたもの、江戸の昔は田中稲荷、また三圍稻荷とも呼ばれたようです。三井越後屋が江戸に進出してからその字から「三井を護る」と読み熱心に信仰したそうな。
現在でも三越さんに三囲会というものがあって定例の祭りなどが執り行われている由、伝統は今も連綿と続いているのでしょうね。
例によって人物はマッチ棒のような表現、ピンクの花が咲いているところから桜の季節と推測できます。江戸の人々も当然のこと桜を恋焦がれて、その季節にはそぞろ歩く善男善女が引きも切らないことであったでしょう。素朴ながら江戸の平和な時間がゆったりと流れています。
レギュラーサイズより小さめのタイプでもとは画帳仕立てだったかもしれませんね、あるいは畳紙に包まれていたか、いずれにしろ後に軸装にして大切に保管していたのでしょう。
上品な竹屋町の一文字とごくごく控えめな蝙蝠柄の中廻しで表装もバランスがいいですね。
床の間がないと飾れないと仰る方もおられますが、壁面にそのまま飾ってもいいと思いますし、軸の前に枯淡な板を一枚敷くだけでも十分じゃないかと思います。
平和で満ち足りた江戸の空気を感じて頂ければと思います。
表装全体 縦98.5 巾30.3センチ(鹿角の軸端部分を含まず)
泥絵本体 縦15.9 巾23.7センチ
江戸時代末期頃
イメージや表装部分に擦れ、僅かな汚れなどありますが、絵の雰囲気からあまりマイナスと感じません。コンディションは非常に良好と云えるでしょう。
桐箱に収められています。
吊り下げる金具は弊店の備品で付属しませんのでご了承下さい。
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38,000円
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