|  | ▼概要▼ 江戸前期、1650~1670年代頃の古九谷です。
 
 口径:約 5.6×5.4cm
 高さ:約 6.4cm
 底径:約 4.7cm
 
 酒器に使えるお猪口です。
 金修理やニュウが多数ありますが、水漏れはありません。
 
 
 ▼ポイント▼
 『柴田コレクション3』No186に同手品が掲載されています。
 
 当品を見てみましょう。
 見ての通り、修理とニュウが多数ございます。
 実質参考品のようなものですが、水漏れがなく酒器としても使えます。
 
 また非常に陽刻の抜けが良いです。
 外側中央に丸文と桔梗の花。その周りを亀甲文の中に花文を組み合わせた文様がくっきりと見えます。
 下記のように江戸期の美術品に使われた技法の参考にもなり、有用です。
 
 
 ▼技法について▼
 当品は上記資料の他に『柴田コレクション6』P37-No.50の「型押」という技法の頁でも紹介されています。
 「型押」は、粘土の塊や板を型に押し付けて成型する技法です。
 猪口や香炉、瓶、壺などは半分に分けて成型し、後に両型を合わせて接合します。
 当品にも接合部があります。
 接合した部分に赤印をつけました。よくみると見込み内にも、接合部が見えます。
 
 
 ▼状態▼
 (注):全体に金修理、ニュウがございます。ご確認・了承の上、ご購入下さい。
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