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▼概要▼
江戸前期、1660~70年代頃の藍九谷です。
口径:約 15.2cm
高さ:約 5.0cm
底径:約 8.1cm
振り向き人物と桐が描かれた珍しい図柄の藍九谷です。
普段遣いにも使えます。
▼ポイント▼
なんといっても見込みの人物が目を惹きます。
藍九谷にも人物文はありますが、こうした振り向きになっているのは珍しいです。
『柴田コレクション1』No.215に同手品が掲載されています。
所感にはなりますが、区分として藍九谷にあると思いますので柴田コレクションよりやや古いように思います。
▼テーマ▼
周囲の桐は五三桐になります。
五三桐は、もとは天皇家の家紋だったものが、足利氏に下賜され、織田信長、豊臣へと変遷を辿っていきます。
また桐は、中国では鳳凰のとまる神聖な木とされています。
そのため家紋として使われたという経緯があります。
見込みの人物は、かなり位の高い人物かと推測されます。
図柄も珍しいので注文品の可能性も考えられます。
▼状態
嬉しいことに完品になります。 |
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