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慶長19年開窯・内ヶ磯窯(1614~1624)の耳付水指です。
非常に侘びた風情の釉膚ですが、当時人気を博した所謂❛南蛮❜写しの茶陶出来。
板起し紐輪積み叩き成形で、内部には叩きの青海波文が痕跡を残し、非常に軽い手取り。
胴を四方から押え、沈線を二条、擂座付の両耳、野趣に富んだ器表等が、異国風の陶器を演出しております。
共の箱には、「から津 朝鮮耳付水指」と貼紙あり。
焼成時の亀裂(8枚目の画像参照)が確認出来ますが、表までは通っておらず、5時間ほど水を張りましたが漏れはありません。
形は異なりますが、同窯・同意匠の個体(最後の画像)を参照画像として添付させて頂きました。
筒状の器形ですので、花入としても愉しめそうです。(念のため落しをご使用ください)
伝世。
高さ 20.5cm
口径 14cm
桃山~江戸初期/共箱・塗り蓋(合わせ)付
参照画像・・・「古高取・古唐津展」直方谷尾美術館 P48
早々の御売約、ありがとうございました。 |
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