お店紹介
店主紹介
その他の商品
|
|
この商品について店主にメール
|
|
|
※画像をクリックすると、大きな画像が表示されます。 |
|
|
|
|
|
朝鮮陶磁は数々の名品逸品を孕んでいるジャンルでありますが、その中でいわゆる高麗茶碗と呼ばれているものは、古くから請来されて特権階級であるところの大名や有力な町衆に取り上げられて激賞されてきたものであります。
それはかつてお茶道具の最高峰として君臨した唐物を凌駕してしまうほどの勢いであったようです。そのことを提示した利休の侘茶、革命的なそのテーゼはバサラの風潮をこよなく愛した人々に受け入れられて、今日まで続く茶道の隆盛の基礎を築いたものですね。
さてそんな高麗茶碗の中の一つの技法である刷毛目。白泥を刷毛に付けて勢いよく素地に描いていくそれは数々の名品を産んで、今日いろんな美術館で眺めることが出来ます。
こちらは明るい褐色の素地の内外に刷毛を走らせています。そしてその上から透明釉を漬け掛けして仕上げたものですね。見込みの内底陰刻が大きく茶溜まりの周りに施されているのは古様な特徴です。
見込みの釉溜まりは碧色に光ってきれいな表情を見せてくれています。星のように降った鉄分の黒い発色、白い刷毛痕には味がしみ込んできて、これもまたいい風情を醸しています。
高台は釉薬を掛け外して露胎させていて、ここにはチリチリとした縮緬皺が表れています。鋭くヘラが際に入って竹の節になっているのもいいですね、そしてここでも透明釉の垂れが灰の成分によって碧に発色してきれいな目玉を見せてくれています。
サイズ感が気持ちのいい一碗、これから更に使い込んで育っていくのが愉しみです。
口径15.6~15.8 高さ7.1~7.3センチ
朝鮮時代前期
桐箱に収められています。金襴のお仕覆、中込、絹と思われる風呂敷が添っています。
口縁からニュウが2本、その内の一つは口縁に6ミリほどのわずかな欠損があります。薄い削げのようなものですのであえて修理はしなくともいいかと思います。
画像に出てくる折敷は付属しませんのでご了承ください。
|
|
|
130,000円
|
|
|