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骨董というジャンルにおいて他の蒐集アイテムとまったく違うのは、経年変化によって評価が上がる場合がある、ということでしょうか。
もちろん鑑賞美術などの例外はあるにしても使って変化していったモノたちの永い年月や見ぬ世の友である過去の所蔵者たちの想いを愛でる、と云うのはかなり特異な現象ではないかと思います。骨董趣味をお持ちの方々にとっては当たり前のことかもしれませんがね。
それはともかくこの茶碗、随分とまたよく使われてきたんでしょうねぇ。
もともと暗緑色の青磁釉の発色だったのが、釉層に入った貫入が土中でカセてそこにまた使用するたびにしみ込んでいったお茶が味となって発色し、このようなとろとろ味に変化したのでしょう。つまり早い時期にこの世に現出して使用されてきた発掘伝世と云うものでしょうか。
見込みには目痕が五つ、中央には茶溜まりが出来ていますね。縁から垂れた釉薬は碧く、また貫入に染みた味で見事な景色です。最初は白泥層に味が染みたのかと思ったほど見事な変化なので無地刷毛目なのかと勘違いしてしまいそうでした。
口縁が端反りの素直なかたち、口縁外側には一筋、突帯のような轆轤目が出来ていてそこが陶工の手癖なのかゴツゴツとした素地になっているのがまた面白いところです。
高台は土見せ、勢いよく造形して片薄になっていたり竹の節になっていたりと景色もいいですね。
さっそくお茶を点ててみるべく濡らしたところたちまちにしっとりとした景色になり、やはりこのようなお茶わんは日々使ってあげないといけないなと思わされました。
はたして茶映りも申し分なく、小服ながら毎日使いたいと思える景色が愉しめました。
日々の相棒としての一碗足り得るもの、どうぞお手許でお愉しみ下さい。
口径13.7 高さ6.2~6.8センチ
朝鮮時代(李朝時代)初期
桐箱に収められています。縮緬のお仕覆、風呂敷が添っています。
口縁からニュウが2本、いずれも時代ニュウとも云うべきものでご使用にはまったく支障ありません。
画像に出てくる折敷は付属しませんのでご了承ください。
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85,000円
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