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『瀬戸本郷三彩 チョカ』
瀬戸焼といえば、今では、セトモノとして、陶磁器の総称にもなっていますが、もともとは、高級な伊万里物対して、一般的な瀬戸物としての対比用語として呼ばれた呼び名でした。
しかし、10世紀後半から、現代まで続く6つの陶器産地「日本六古窯」の一つに数えらる名窯であることは、周知のことであります。
瀬戸では10世紀後半に「灰釉陶器」の生産が始まりました。
また、12世紀末、当時は国内初となる施釉陶器「黄瀬戸」が焼かれ、唯一高級な施釉陶器を焼く産地として発展しました。
三彩とは、陶器に2種以上の色釉(いろゆう)を染め分けた加飾陶器の呼び名で、この色釉には低火度で焼ける鉛釉が使われる例が多く、習慣上、高火度釉を一器に数種かけ合わせても、なかなか、できないものでした。
掲出の『瀬戸美濃本業三彩』は、他窯が、いっせいに、大量に作れる時期に流れていく中、古来よりの製法により、本業窯を守り、見事に三彩を造りあげた、正統派の、本業三彩です。
作られた時代は江戸の幕末から、明治初頭と、推測されます。窯の印が入っておりますが、解読できませんでした。
三彩といいますと、長与三彩、長崎三彩と、、有名どころがでてきますが、この、瀬戸本業三彩は、この時代のものとしては、大変数がすくなく、また、上がりが良く、傷もなく、良い仕事をしております。
今の三彩と、比べるゆえもなく、隠れた、名品といえましよう。
コレクターによる、お預かりです。コレクターの意向により、リーズナブルに掲出させていただきます。
ぜひ、あまり、お目にかかれない、瀬戸本業三彩の程よい大きさのチョカ。お手元の一献のお供にしていただきたいと思います。
【サイズ】15.6/13.5cm
【時代】 幕末ごろ
【状態】 良好 ニューのように見えるところはありますが、表面だけで、一昼夜お酒を入れておきましたが、漏れることはありませんでした。
よろしくお願いいたします。
内税、送料当方もちとさせていただきます。
なお、売り切れの際はご容赦ねがいます。 |
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