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江戸前期、1655~70年代頃の藍九谷です。
口径:約 14.8cm 高さ:約 2.7cm 底径:約 8.5cm
風情のある藍九谷の五寸皿です。
図柄は芋の葉。実は七夕と縁が深いモチーフになります。
芋の葉(里芋の葉)と七夕の関係については、『茶道・華道・書道の絵事典』(PHP研究所/編・PHP研究所)P63より。
”江戸時代には里芋の葉についた露(つゆ)で墨を摺り、「字が上手になりますように」という願いを短冊に書いて笹竹に飾る風習が生まれた”
この里芋の葉と露のルーツは古く、日本の宮中行事や中国の文化にまで及びます。
また字のことに限らず、願いを書いたような文章も見られます。
当品を見てみましょう。
すっきりした絵付けと余白が魅力的です。
焼き上がりも良く、呉須の発色も良好です。
『柴田コレクション7』No.196に同手品が掲載されています。
当品の場合、表面に擦過痕が見られないことから、最初から金彩赤絵がなかったのではないかと考えられます。
シンプルな図柄ながら、物語性に富んだお皿です。
藍九谷の中でも上品な出来です。
完品になります。
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