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愉しい木のものという企画展を開催したばかりですが、そのタイミングには間に合わなかったもの、番外編でご紹介したいと思います。もちろん企画展に入ればきっとお好きな方も多かったんじゃないかと勝手に思っていますが。
材は欅でもともとは莨盆であったと思われます。至ってシンプルなシンプルな構成ですね。
そのシンプルな中にも洒落た意匠だなと思わせるのは、側面の持ち手の透かし穴が扇形であるところでしょうか。吉祥文の一つでもある扇文は好まれて色々なものに使われていますね。
手擦れと脂でいい具合に変化していて木のもの好きにはたまらない質感です。
煎茶道具を仕込むもよし、寄せ盃で酒友をもてなすのもよし、いろいろと使い道のある木の佳品と思います。
横38.0 縦19.1 高さ8.1センチ
明治時代~大正頃
底板がややアールを帯びていて、フラットな板の上などではわずかにカタつきます。畳などでは特に問題ありませんし、敷布など使えば特に気にならないと思います。
最後の画像に出てくるそばちょこは付属しませんのでご了承ください。
御売約ありがとうございます。 |
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