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江戸中期、1670~90年代頃の柿右衛門です。
口径:約 19.8cm 高さ:約 7.6cm 底径:約 10.6cm
三果樹と曳舟という珍しい組み合わせの柿右衛門です。
特に曳舟の図で、3人の人物が描かれているのはあまり見ません。
三果樹文は桃、石榴、石榴のようです。
2つの石榴を見比べると、葉の形が違います。
もしかしたら当初は仏手柑を描いて、三果文にするつもりだったのかもしれません。
さて本品のもう一つの主役、曳舟図です。
曳舟とは、水路の舟を陸路にあげることです。
3人の人物が舟を引き上げようとしています。
通常は1人で引き上げている図が多いですが、当品は3人。
なかなか見ない人数です。
江戸時代は東京や大阪、他都市にも現代より多くの水路がありましたが、現在では埋められている箇所も多いです。
そうした消えゆく江戸時代の情景を色濃く描いた品物です。
柿右衛門らしい色合いの三果樹文に、珍しい3人の曳舟図。
美しい色合いに、ありそうでない面白い図柄の柿右衛門の鉢です。
金修理も雰囲気を壊さないような渋い金修理を用いています。
そして古格のある箱が付くのも嬉しいです。
(注):縁部と高台部に金修理、見込みに少々フリモノがございます。写真をご確認・了承の上、ご購入下さい。
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