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明日香村に残る川原寺は寺院裏山の竹林傾斜地から夥しい量の方形三尊せん仏や大型独尊せん仏の残欠などが大量に出土した事でも知られる著名な寺院です。そしてまた極めてキャストの素晴らしい精緻な八葉複弁蓮華文軒丸瓦は川原寺式として諸国の寺々に広く伝播する事でもよく知られております。
本蓮華紋軒丸瓦も例に漏れず素晴らしいキャストと岩の如く強固に焼成されており、大きな中房を飾る１＋４＋９の蓮子から素文周縁の手の部類と判明されます。掌に致しますとインテリジェンスを感じるのは明日香村一帯に点在する飛鳥白鳳寺院の時代力とでも言う事なのでしょう。
＊参考画像は飛鳥資料館発行『飛鳥時代の埋蔵文化財に関する一考察』、飛鳥時代、
最大幅14cm × 9cm 厚さ3cm
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