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パッと見どういう像容か分かりにくい透し彫り帯金具ですが、よ〜く見ると左右から向かい合った二匹の龍が咆哮し合っています。とは云え全体の8割がたを左側の龍が占め、右側の龍は左の龍に攻め立てられ精一杯抵抗している様にも見えませんか?
なぜこんなにも左右の比率が違うのかは分かりませんが、参考画像(右列下段)[大成洞古墳博物館]蔵品の例を始め他にもこのパターンはあり、どうも定型の様です。こちらの素晴らしい帯金具と同手と読ぶのはおこがましいかも知れませんが、まぁ像容としては同じですね。
*参考画像:2022年千葉県佐倉の国立歴史民俗博物館で開催された前代未聞の超マニアックな『伽耶展』に出陳された帯金具で、伽耶(現在の金海近郊)の大成洞古墳群の出土だが製作は中国東晋時代(4c)。
弊店の帯金具は大成洞出土品よりやや下る六朝時代 5c〜6cの作と思われ、簡素ながら細かく丁寧な蹴り彫りで躍動感たっぷりに表現された龍や、すこぶる状態良く残った金色からは正に六朝の空気を感じて頂けるものと思います。
◆ 高さ 3.5cm、幅 7cm。
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