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古童 琉球 壺屋 徳利  

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御売約
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沖縄の工藝というもの、そこに注目される方々が近年特に多くなっているように感じるのは私だけでしょうか。もちろん昔からその異国情緒溢れる(もちろん独自の王朝を擁していた南海の独立国であり、薩摩藩支配や中国への朝貢外交、近年の太平洋戦争の悲劇など、たくさんの困難がありながらも一国としての矜持を保っていたので異国であるのは当然なのですが)南国の色や朴訥な造形に心寄せる人は多くいたわけですがね。

唐物の影響の強い琉球漆器や目に鮮やかな琉球紅型など注目アイテムは数々あれど、古陶磁好きとしてはやはり注目したいこのやきもの(彼の地の言葉で云えばやちむんですか)に、先の特にお若い方々が強く反応しているように思います。

シンプルな造形、素っ気無いほどの装飾などが今のモダンスタイルの空間にマッチするということなんでしょう。

この徳利も本当にシンプルなもの、鉄釉の単色で仕上げています。わずかに装飾らしいものは頸部の根元の陰刻線くらいでしょうか。しかし「墨に五彩あり」という言葉もあるように鉄釉にもたくさんの表情があるのは皆さんも良くご存知のことでしょう。機械や化石燃料などできっちりとコントロールされたものと違って、人の手で一つ一つ丁寧に焼かれてきたもの、それは自ずから興味深いイレギュラーを産み均一に仕上がらない温かみが生じます。

このタイプは数が多く作られてはいると思いますが、意外とお酒に使ってみたいというのはあんまり無いように思いますが、これは容量が大きくまた頸部のやや長く傾いでいるところが愉しいものですね。

高台内には泥漿が塗られていて、これは補強や水止めの意味があるのでしょう。一度全体にこの泥漿を塗った後にもっと濃い鉄釉を掛けていて、こんなところはまるで朝鮮の技法を導入しているかのよう、突飛な考えですが半島との交流などもあったかもしれない、なんて想像しています。

それはさておき、毎日のお酒に登場するのはこんな何気ないものじゃないでしょうか。どうぞお手許で愉しんでみて下さい。

高さ18.8 胴径8.9センチ

沖縄 壺屋 18~19世紀頃

容量は口元いっぱいまで入れると一合八勺です。

桐箱に収められています。

無疵です。頸部に補修のように見える部分がありますが、詳細にルーペを使って観察しましたが、窯ヒビに釉薬が流れ込んでいるものなので疵ではありません。

画像に出てくる他の器や盆は付属しませんのでご了承ください。

御売約ありがとうございます。
 


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