|
桃山時代の斑唐津盃です。
無キズ完品の品では得られない、豪快な破調の美が味わえる器です。
その景色は、呼継ぎされた斑唐津のいくつかの陶片と、その間を走る金繕いの金色が響きあい多彩な光を発しているようです。
斑唐津の、内から発光するような秘めた色彩の輝きも見る人を魅了します。
美しい輝きを見せる釉薬の色彩と、侘びた表情により、華やかさの中にも、汲みつくせない深い味わいがあります。
ざっくりとした土を削った三日月高台にも趣があります。
形の多様な変化は驚きとともに、呼継ぎの器ならではの魅力を放っています。
豊かさを感じさせる、奥深くもある豪快な景色を内包している器です。
長い年月使われ続けた器が持つ、しっとりとした艶やかな肌の表情も魅惑的です。
強く心を惹きつける個性を秘めています。
じっくりと器の美とお酒を味わえば、時の経つのも忘れてしまう斑唐津の盃です。
矢印Aの部分にニュウがありますが、しっかり止められており、豪快な景色の中に溶け込んでいます。
口辺の直径75～89mm×高さ39～43mm
ご売約ありがとうございます。
|
|
