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元三大師・良源。
言わずと知れた比叡山中興の祖です。
角大師の話は『元三大師縁起』の中にこうあります。
百鬼夜行の首魁が、厄年を迎えた良源の尊体を流行病で冒そうとやってきます。試しに小指にだけ病をうつさせると苦痛が全身に走りました。
「我一指のわづかにやめるさへいと苦し。況や凡身を悩まさむにいかに堪えがたらん。されば此の病を払わんと請願して給ふて、夜叉の形を現じ、鏡に御影を写して誓いて給はく。この影像を置かむ所には邪魅来ることなく、厄災を払わん」
この鏡に写した夜叉の姿こそが角大師なのであります。
角大師の護符はほとんど単体で描かれています。
このように祈祷札のようになっているものは数が少ないものです。
實成院光福寺の刷出し。
明治27年の墨書があります。
右腕少しかすれ
大きさ29×7.5 厚さ2センチ
◉御売約:ありがとうございました
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